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文春新書『英語学習の極意』著者サイト

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美術館・画廊メモ 13

平成23年11月1日~平成24年1月14日の美術日誌。日付の新しい順に記録してあります。(画廊展はほぼ2件に1件の割合で、これはというもののみ記録しました。)
各項冒頭の6桁の数字は日付です
(例: 220108 = 平成22年1月8日)。 展覧会名にリンクが張ってあるものは、ぼくのブログ本篇の関連記事へ飛びます。
このひとつ前の 平成23年8月30日~10月31日の美術日誌 は、美術館・画廊メモ 12 にあります。
このひとつ後の 平成24年1月15日~3月14日の美術日誌 は、美術館・画廊メモ 14 にあります。


240114 project N 佐藤 翠(みどり) (~3/25) @ 東京オペラシティアートギャラリー (西新宿三丁目)
(靴やカーペットや小物類など、いちど他人がデザインしたものを翠(みどり)流に油画におとしこむ。昭和59年生まれ。「アートアワードトーキョー丸の内2010」 でも彼女の作品に見入った。)

240114 寺田コレクションより 「私」 を知るための問い (~3/25) @ 東京オペラシティアートギャラリー
(収蔵品展。西田俊英(しゅんえい)さんの六曲一隻 「飄々海々」 の波濤をいつまでも見ていたくなった。智内兄助(ちない・きょうすけ)さんのコラージュ 「天象: 橋懸り (秋草)」 の妖しいマチエール。野又 穫(のまた・みのる)さんの SF 的極限風景 4点。)

240114 難波田史男の15年 NAMBATA Fumio: Works 1960-1974 (~3/25) @ 東京オペラシティアートギャラリー
(この美術館の寺田コレクションの中核をなすのが難波田龍起(たつおき)・史男の親子の作品群。満を持した企画展である。インク線描と水彩着色のドローイングのうち、昭和47年作品 「海」 (東京国立近代美術館所蔵) と昭和48年作品 「星空の下に」 にひかれた。)

240113 プラド美術館所蔵 ゴヤ 光と影 Goya: Luces y Sombras (~1/29) @ 国立西洋美術館
(ぱっちりと描かれた目が印象的。「着衣のマハ」 もさることながら、その隣りに掛かった洗濯女の図がおもしろいし、「猫の喧嘩」 や闘牛の銅版画シリーズにひかれた。宮廷画家まで登りつめたが、描きたいものを描き、対象にたましいでぶつかったひとだ。)

240113 ニューイヤーサロン (~1/28) @ ギャラリー櫻の木 (銀座五丁目)
(泉田之也(いずみた・ゆきや)さんの、ごつごつとしつつ縁が極薄の茶碗に注目。)

240113 干支(エト)セトラ展 <辰> (~1/20) @ ギャラリー・しらみず美術 (銀座五丁目)
(14人展。受付の後ろの壁に掛けたオーガフミヒロ作品がインパクトあり。)

240113 昭和の巨匠三人展 梅原龍三郎・中山一政・林 武 (~1/25) @ 日動画廊 (銀座五丁目)
(龍三郎の27歳作品 「横たはる裸婦」 に注目。後年の奔放な筆づかいに比べて端正で、ぼくはこの若い龍三郎が好きだ。)

240112 DRAGON (~1/16) @ 新宿高島屋10階美術画廊
(Plus 展で猿の絵を見て気になっていた榎 俊幸さんの作品集が置いてあり、意思のはっきりした美女を描くひとだと知る。大森暁生さんの鏡面に密着した龍の半身 (=反射像を合わせて立体全龍) の作品は、日展でも見たが、世の中の需要に応えている。)

240112 山種美術館創立45周年記念特別展 ザ・ベスト・オブ・山種コレクション 【後期】 戦前から戦後へ (~2/5) @ 山種美術館
(落合朗風の23歳作品 「エバ」 に注目した。あの福田平八郎が30代前半では宋画のような徹底写生の 「牡丹」 を描いていたのにもビックリ。作風をがらりと変えたひとなのだ。速水御舟の 「炎舞」 を見るのは3度目だが今回は、金泥を帯びた筆がかきたてた渦が舞い飛ぶ蛾への生命の祈りのように思えて、涙が出てしまった。)

240112 ぬぐ絵画 日本のヌード 1880-1945 (~1/15) @ 東京国立近代美術館 (千代田区北の丸公園)
(さわやかな黒田清輝、ぶすっと突き抜ける萬鉄五郎らの企画展もさることながら、これにリンクして常設展も裸婦作品をよりすぐって、美術館全体が共鳴している。里見勝蔵 「室内 (女)」、川崎小虎(しょうこ) 「こだま」 に刮目(かつもく)した。)

240112 PORTRAITS (~1/30) @ 日本橋高島屋6階 美術画廊 X
(気に入ったのが原 久路(ひさじ)さんの写真作品2点。まるで映画館の手描き看板の雰囲気がただよう、教室内の若い男女。肢フェチ心をかきたてる、くつろぐセーラー服娘とか。)

240112 現代版画70年 ―長谷川潔から、21世紀の版画家へ― (~1/28) @ 不忍画廊 (八重洲一丁目)
(DM葉書の長谷川潔 「一樹 (ニレの樹)」 にまつわる物語を知った。)

240111 千葉和成 「ダンテ 『神曲』 千葉和成現代解釈集 地獄篇4~7圏 FUKUSHIMA」 (~1/13) @ Pepper's Gallery (銀座七丁目)
(力作ではあるが、絵のなかに不用意に盛り込まれた幾つかの文字メッセージが主役になってしまい、壮大な挿絵になってしまった。)

240111 鴫 剛(しぎ・ごう)新作展 ―十年の沈黙ののちに― (~1/21) @ ガレリアグラフィカ (銀座六丁目)
(薄紅色に染まった国会議事堂。かすれで表わす速度感。若い人の絵かと思ったら、昭和18年生まれ、東京藝大日本画 院修了、紺綬褒章をお受けになったかただった。)

240110 ミヤマケイ 膜迷路 Down the Rabbit Hole (~1/12) @ Bunkamura Gallery (道玄坂二丁目)
(隣接していたショップも画廊に組み込んで、十分広いスペースになったギャラリー。昨年、トーク企画でお会いしたミヤマケイさんの掛け軸などを、白い布で仕切られたスペースに分割展示。)

240110 奥村暢欣(のぶよし)写真展 「かみのくに」 阿蘇、高千穂へ (~1/14) @ T-BOX (八重洲二丁目)
(DM葉書とは別の作品に、千住博さんを凌駕しそうな瀑布あり。龍の姿さえ浮ぶ数秒の記録。)

240110 新生2012 Vol.1 (~1/21) @ ギャラリーなつか (京橋三丁目)
(京橋に移転し道路に面した1階。小さなショーウィンドーも。以前よりやや小ぶりのスペースを大1、小2、打合せ室の4つに分けた。さぁ、どう生かして企画されるか。今回は入口に小泉俊己(としみ)さんのインスタレーション。ドイツ留学もされた母袋俊也(もたい・としや)さんの屏風ふうのさらりとした風景。)

240110 石版画蔵書票展 (~1/25) @ スパンアートギャラリー (銀座二丁目)
(宇野亜喜良さんの着彩6枚セットが魅惑的。味戸ケイコさん作品は可憐にみえて深い。ほか、井上洋介さん、建石修志さん。)

240109 開館60周年 日本画ザ・ベスト・コレクション (~3/25 途中 1/30 に展示替えあり) @ 神奈川県近代美術館 鎌倉別館 (鎌倉市雪ノ下二丁目)
(片岡球子さんの45歳作品 「剃髪」、61歳作品 「面構(つらがまえ) 足利尊氏」、87歳作品 「横たわる裸婦」 を比べ見る楽しさ。シャープな線の世界から色彩がそそり立つ境地へ。
中島千波さんの32歳作品 「衆生・女・阿吽」 が、人物の表情や彩色に現代アートを香らせる。加山又造さんの37歳作品 「凍る日輪」 も鮮烈。)


240109 開館60周年 シャルロット・ペリアンと日本― (~1/9) @ 神奈川県近代美術館 鎌倉 (鎌倉市雪ノ下二丁目)
(昭和15年にわが商工省が輸出工藝指導顧問として Charlotte Perriand を招聘したとき彼女は37歳。昭和16年に高島屋で彼女のデザイン展が催される。確実に今日につながる、古びないデザイン。)

240109 ベン・シャーン クロスメディア・アーティスト ―写真、絵画、グラフィック・アート― (~1/29) @ 神奈川県近代美術館 葉山 (神奈川県葉山町)
(世人は彼の社会派作品に専ら注目するのだろうが、ぼくが最も心奪われたのは展示の最後の閑散とした室にある版画集 「一行の詩のためには…: リルケ 『マルテの手記』 より」 のリトグラフである。Ben Shahn の死の前年の昭和43年に生涯の集大成としてつくられた。)

240106 艶春特別開帳・都築響一コレクション 秘蝋の宴 満珍全席 (~1/21) @ ヴァニラ画廊 (銀座六丁目)
(北九州のあるご老人の死後、蔵から発見され親族を驚愕させた、ヘソから太モモだけの怒張珍と弛緩満28体。いまはコレクターの都築さんが管理している。ご老人が蝋人形師へ出状した注文の手紙や、ご老人が蝋人形師の理解のためにわざわざ絵師をやとって描かせた局部の形の絵の数々も。入場料1,000円の価値は納得。)

240106 佛淵静子展 (~1/14) @ Galerie Sol (銀座六丁目)
(画家の阿部清子さんをモデルにした素描が、話題かも。ちょっと硬い描きぶり。)

240105 没後150年 歌川国芳展 幕末の奇才浮世絵師 (~1/17、全展示替え後 1/19~2/12) @ 森アーツセンターギャラリー (六本木六丁目)
(点数が多く見ごたえあり。前・後期あわせて421点の展示。他の浮世絵展であまり見てこなかった武者絵にはじまり、役者絵、美人画、風景画、戯画などあらゆるジャンルを網羅して……いや、春画がなかった。春画だけ外したんだろうね。国芳ひきいる一門の発想絵巻。)

240105 シャガールアートポスター展 (~1/13) @ ノエビア銀座本社ビルギャラリー1F (銀座七丁目)
(リトグラフのポスターから立ち上がる色彩に気がこもっています。「カルメン」 のポスターの赤、「レビの支族」 の黄の華やぎ。)

240105 はじめ展 (~1/11) @ Gallery 枝香庵 (銀座三丁目)
(平成壬辰年の画廊初めぐり。)

231228 妄想内燃機工匠 ―たどり着くと見えるもの― 設計・制作 塩澤宏信 (~1/3) @ 銀座三越8階ギャラリー (銀座四丁目)
(見終わった後、作家とお話しするうち 「プテラノドン式回転羽根推進型飛行装置」 の購入を決めた (Sepdek kvin mil + i)。恐竜に原動機を装備して運転席までつけたオブジェを、陶とワイヤだけで作る。金属や肌の触感まで陶の焼き上がりの色で表現するのは、並みの技ではない。プテラノドンは頭部が重い。「壊れたら、わたしが生きている限り修繕しますから銀座三越へ持ってきてください」 と言ってくださった。)

231227 Reflections 2011 ―現代新鋭作家12人展― (~12/28) @ Gallery Art Point (銀座八丁目)
(内藤亜澄(あずみ)さんから DM をもらっていた。シェル展で見たことのある作家だ。現実が闇へ溶出するような感覚を視覚化していておもしろい。ふたつの手と赤い糸の小品 「HAND」 を購入 (Kvin mil + i)。)

231227 SCANDAL extra 杵島(きじま)隆×加納典明(てんめい) (~12/28) @ BLD Gallery (銀座二丁目)
(写真展。もつれあう密室のドラマ。)

231224 Emerging Master 1 会田 誠: 美術であろうとなかろうと Be it Art or not Art (~12/25) @ トーキョーワンダーサイト本郷 (本郷二丁目)
(会田ゼミの発表会、の趣。2階が段ボールアートの共同制作場に ("Monument for Nothing II" by 21th Century Cardboard Guild with 会田誠)。最終日前日の割には遅々とした出来だ。1階は 「TEAM まこぷり」 による夢のテントと救命ボート。3階は高田(たかた)冬彦さんと林千歩(ちほ)さんの映像作品+インスタレーション。)

231221 ゲッティ美術館 The J. Paul Getty Museum
(出張最終日の空き時間に1時間だけ、ダウンタウンから車で30分の聖地に行き、現代美術展と中世・ルネサンス美術を見た。)

231217 ロサンゼルス現代美術館 The Museum of Contemporary Art, Los Angeles (MOCA)
(10年ぶりの米国出張。Grand Avenue にある本館では、常設展のほか、映像・写真の企画展。"Naked Hollywood: Weegee in Los Angeles" は、いたずらっぽい鬼才写真家 Weegee の遊び心たっぷりの写真展。"Kenneth Anger: Icons" は、アングラっぽい短編映画展。
いっぽうリトル・トーキョーの倉庫を美術館に改造した The Geffen Contemporary at MOCA では、"Under the Big Black Sun: California Art 1974-1981" と題した130人展。寺岡政美作品と邂逅。)


231216 おおはらもえ個展 「通ってしまえば そこが道」 (~12/17) @ Gallery b.TOKYO (京橋三丁目)
(どんどん作風・テーマを変えて挑戦している、現在進行形の元気。人形アイコンが連鎖して顕微鏡下の画像みたいになったり、星座図のようにも見える航空夜景を描いたり。東京藝大油画卒。)

231216 桝本佳子展 パノラマのうつわ (~12/26) @ INAX ギャラリー (京橋三丁目)
(陶器の壺や皿に、動物や建物を空間交差させてしまう奇想。昭和57年生まれ、京都市立藝大 院修了。)

231216 今野朋子展 ―陶 夢想のいきものたち― (~12/26) @ INAX ガレリアセラミカ (京橋三丁目)
(華麗に植物化した棘皮動物、と申しましょうか。)

231215 広田稔カレンダー原画展 0号の詩(うた) (~12/17) @ 千代春画廊 (京橋二丁目)
(すてきなバレリーナのパステル画を描く広田さんの、これは旅の点描など。)

231214 かわ こうせい Carpe Diem ~そんな日もある~ (~12/17) @ ヒロ画廊 (銀座六丁目)
(メルヘンイラスト作品のように見えるが、大胆な構成と色づかいの繊細さ、紙貼りや筆あとで生まれる立体感など、まぎれもなく正統絵画。キャラたちに注がれる愛情が伝わる。)

231214 田村達也個展2011 (~12/18) @ Niche Gallery (銀座三丁目)
(西洋人のような風貌の作家。コバルトターコイズ色まで動員して草原に迷彩を施す。)

231214 枝香庵のクリスマス (~12/28) @ Gallery 枝香庵 (銀座三丁目)
(野田朗子さんのガラス工藝 「いつかきた道」 は、雪の丘に立つ小さな雪だるまに降り続く雪を気泡で表現した美しい作品。売約済だったが、Facebook で作家に連絡したら、一点ものながら同じような作品を作ってくださるとのことだ。うれしい!)

231213 伏黒 歩(ふしぐろ・あゆみ) “bird is watching you” (~12/24) @ Megumi Ogita Gallery  (銀座二丁目)
(漆黒のうちに秘密の庭園が現れる、鳥たちとともに。birds are watching you だね。昭和52年生まれ、多摩美版画。)

231212 伴清一郎展 ―ひかりを見る。― (~12/17) @ 柴田悦子画廊 (銀座一丁目)
(幻想写実。一条の光。昭和25年生まれのベテラン。この夜は、画廊でデッサンの会の催し。パントマイム女優さんがモデルに。)

231212 武内明子展 2011年の日記  (~12/17) @ ギャラリーゴトウ (銀座一丁目)
(奔放と抑制。見ているとよくなってくるタイプの絵。昭和58年生まれ、東京造形大。)

231212 長澤 星(せい)個展 ちいさな魔法 (~12/14) @ Gallery 銀座一丁目 (銀座一丁目)
(猫たちの野外饗宴の大作がすてき。)

231212 江 屹(こう・きつ)展 岩彩写意 古壁生輝 (~12/18) @ シルクランド画廊 (銀座六丁目)
(画廊を出ようとしたとき、鬚の江さんが戻ってきた。俳優の加藤健一さんのような満面の笑み。なんといい顔をしておられるのだ。)

231212 阿部清子展 霊性道場 (~12/17) @ 秋華洞 (銀座六丁目)
(来年は阿部清子作品の女性に来てもらうために、他の買い物を我慢しよう。阿部さんがちょうど画廊に来たところで、ラッキー!)

231212 梅野 亮(まこと)展 それぞれの想い ―序章― (~12/17) @ gallery ueda (銀座六丁目)
(女性の顔を、こころよいカラフルさで描いたドローイングに好感。昭和27年福岡県八女市生まれ。)

231209 阿野浩明 金属彫刻小作品展 (~12/18) @ ギャラリー零∞ (銀座二丁目)
(鉄の小片を手びねりの粘土のように溶接して作った人物像。赤錆びにも味が。多摩美彫刻 院修了。)

231209 三菱一号館美術館コレクション <II> トゥールーズ=ロートレック展 (~12/25) @ 三菱一号館美術館 (丸の内二丁目)
(三菱一号館美術館がロートレックの版画作品を200余点もコレクションしていたとは。そこに若干の油画をフランスから借りて催した本展は、ロートレックの哀愁と陰翳。もう少し油画が多いと申し分なかったでしょう。)

231209 阿野浩明 金属彫刻小作品展 (~12/18) @ ギャラリー零∞ (銀座二丁目)
(鉄の小片を手びねりの粘土のように溶接して作った人物像。赤錆びにも味が。多摩美彫刻 院修了。)

231205 武田晶子展 (~12/7) @ ギャラリー日比谷 (有楽町一丁目)
(女性や少年の姿を描く日本画に心やすらぐ。東京藝大 日本画卒。)

231205 オトナノラクガキ 池田満寿夫1960年代 vs. 安元亮祐新作展 (~12/24) @ 不忍画廊 (八重洲一丁目)
(安元亮祐さんの作品が気に入って、不忍画廊が出版した 『安元亮祐作品集 2001-2006』 を購入。)

231204 多摩美術大学校友会小品展2011 (~12/10) @ 文房堂ギャラリー (神田神保町一丁目)
(219人展! 中野嘉之さんの墨絵 「温む雨」 が良かったが早々と売約済。宮井麻奈さんのリト 「残響のなかの道しるべ」 の美少女にも惹かれました。
文房堂Gの版画展で注文した奥平恵理さんの 「紙嫁」 (手彩色銅版画2枚組、dudek mil) をお引取り。)


231203 開館50周年記念 「美を結ぶ。美をひらく。」IV 南蛮美術の光と影 泰西王侯騎馬図屏風の謎 (~12/4) @ サントリー美術館
(南蛮屏風と初期油画が、かくも多彩に一時代を劃していたとは驚き。時代認識を変えさせられた。)

231203 加藤 苑(えん)展 ―線と線― (~12/8) @ Shonandai MY Gallery (六本木七丁目)
(町田久美ふうの素足が躍動。女性の時間の経過を、いくつかの姿態の重ね描きであらわす。カラフルですてきだけど、ちょっと疲れちゃうかな。試行錯誤ですね。)

231203 山種美術館創立45周年記念特別展 ザ・ベスト・オブ・山種コレクション 【前期】江戸絵画から近代日本画へ (~12/25) @ 山種美術館
(村上華岳の神々しい 「裸婦図」 が昭和31年銀座松屋展に来た19歳の悩める女性を自殺から救った話を読んで涙が出た。酒井抱一 「秋草鶉図」、下村観山 「老松白藤」、山元春挙 「火口の水」、上村松園 「蛍」、速水御舟 「名樹散椿」、山口蓬春 「梅雨晴」。)

231203 畠山直哉展 Natural Stories (~12/4) @ 東京都写真美術館 2階展示室
(シュタイン氷河に掘削した小さなトンネルへの桟道。ヴェストファーレン炭鉱からの大撤退。)

231203 こどもの情景 原風景を求めて (~12/4) @ 東京都写真美術館 3階展示室
(Wynn Bullock "Child on Forest Road", "Child and the Unknown", "Child in Forest" に、きゅうっと惹きつけられた。やなぎみわさんの演劇的な平成17年作品 「シンデレラ」 も蠱惑のおもしろさ。)

231202 池田巳奈 [変幻] (~12/3) @ Pepper's Gallery (銀座七丁目)
(長い耳を鉢巻みたいに結んだ兎ちゃんのキャラがおもしろい。)

231201 岩坪賢展 (~12/8) @ 柴田悦子画廊 (銀座一丁目)
(かわいい女の子たちも描ける完売作家の岩坪さんとは羅針盤でお会いしたことあり。いまは韜晦期かな。気の起伏の激しいひとだそうで、エピソードを岩坪さんの後輩おふたりや柴田悦子さんからお聞きした。)

231130 柿ノ木ひとみ展 (~12/3) @ Gallery b. TOKYO (京橋三丁目)
(ペンギンちゃんたちの絵がよかったな。え、描きかけだろ! って絵は、もうちょっと塗り重ねるとよくなるね。)

231130 黒木重雄 (~12/3) @ art space kimura ASK? (京橋三丁目)
(「極楽ホテル」 は、日本の美術史に残したい秀作である。はるかに見える紅色の寝釈迦はラブホテルの建物なのだが、現実感と気品があって、「じっさいにタイにあるんです」 と言われたら信じてしまう。手前は暗渠の出口からラブホテルにいたる大河を呆然と見る一寸法師。といっても装束はなく、作家自身である。確かな腕前でみごとにだましてくれる快作だ。昭和37年宮崎県生まれ、筑波大 院修了。)

231128 戸津圭之介展 ―Hippopotamus―II (~12/3) @ ギャラリームサシ (銀座一丁目)
(長野県に鋳金工房をお持ち。泳ぐ河馬のブロンズ像は天真爛漫。)

231126 第43回 日展 (~12/4) @ 国立新美術館
(昼過ぎから夕方6時まで、じっくり見て回った。)

231124 Sweet Nutcracker 國府珠美 銅版画展 (~11/26) @ Gallery銀座フォレスト (銀座一丁目)
(夢見る少女にまつわるファンタジックな珠玉の銅版画。エンボス加工も多用して、造形的にも豊か。推定1920年代出版の挿絵入り Faust 英語再話版を購入 (Tri mil)。)

231124 少女幻想 ―少女を巡る幻想― (~12/10) @ スパンアートギャラリー (銀座二丁目)
(30人展! 真条彩華さんと味戸ケイコさんから案内の DM 葉書をいただき、ありがとうございました。)

231123 石川順子・石川真衣 親子2人版画展 (~11/27) @ 銀座幸伸ギャラリー (銀座七丁目)
(なごやかなパーティー。版画界のアイドル・真衣ちゃんとゆっくり話ができてハッピーでした。ひとの話をよく聴いて、きちんと返してくるひとです。黒と紅、石燈籠、赤い便箋…の新作リト 「反省文」 を購入 (Sep mil)。)

231123 三橋 灯(あかり) ―Recreation― (~11/28) @ Shonandai MY Gallery (六本木七丁目)
(アクリル絵具の滲みを生かすステイニング技法で白鳥や回転木馬、心象風景などを。「青い鳥のように」 という心象イメージの人物画にひかれて購入 (Dek mil + i)。滲みの重なりで生まれる陰翳と光。サムホール判の小品だが、難度の高い逸品。)

231123 mayu ten ―冬のお日さま― (~11/28) @ Shonandai MY Gallery (六本木七丁目)
(毎朝玄関で自分の着衣全身写真を撮る、というところからおもしろい mayu さん。「mayu 語」 という、ひらがな1字ずつに対応する図形記号を並べて日本語を綴るのです。)

231121 篠原行雄(いくお) 鍛金展 (~11/26) @ ギャラリーゴトウ (銀座一丁目)
(古代エジプトに題材をとる。木彫かと思ったら、なんと 1ミリ超の銅板を鍛え、漆や顔料で彩色した労作。)

231119 Plus(プリュス) The Art Fair 2011 (~11/20) @ 東京美術倶楽部アートフォーラム (新橋六丁目)
(去年はもっと熱気があったのに…。参加画廊が絞られ、Article 誌の広報もなく、雨天で閑散ぎみ。
ぼくの発見は万画廊の松永 賢さん。黒地に丁寧な白で女性を浮かび上がらせる、そのモダンな陰翳。
Gallery Suchi ブースで須知吾朗さんや石黒賢一郎さんとの会話が楽しい。マジンガーZ の等身大の右腕、その塗料を石黒さんが余念なく剥離作業。)


231119 シェル美術賞展2011 (~11/27) @ 代官山ヒルサイドフォーラム (渋谷区猿楽町)
(DM 葉書では今ひとつピンと来ないグランプリ作品でしたが、実物を見ると深みのある彩色の技は称賛に値した。
森 洋史さんが平面と立体の構成に新境地。川越ゆりえさんの 「感情標本」 の丁寧なフィギュアが好き。愛媛県出身の村上佳苗さんの入選もうれしかった。
反面、受賞作にバリエーションをつけるためだけに選ばれたような抽象画、おもしろくない。審査員を替われと言いたい。)


231119 阿部岳史(たけし) ― 幽玄 Sign of Ghost (~12/4) @ アートフロントギャラリー (渋谷区猿楽町)
(ちいさなキューブじたいはムラのない色彩部品として彩色され、それをギリギリの閑散さで配置して、距離をおいて見るとギリギリの人物画がうかぶ。VOCA 展で見て印象に残っていた。)

231119 根橋洋一展 乙女蒐集家 (~11/19) @ 神保町画廊 (神保町一丁目)
(端正・vivid な彩色で西洋人形たちのキュートで妖しい饗宴。)

231118 大川心平個展 (~11/26) @ Niche Gallery (銀座三丁目)
(本来共存しないはずの日常の細部を淡々と描き合わせる。それはシュールなんだけど、「シュールだぞ」 という押し付けを感じさせない。東京藝大 院 油画修了。)

231117 東谷(あずまや)武美×元田久治 「版表現 ― リトグラフ」 (~11/26) @ 銀座ギャラリー女子美 (銀座四丁目)
(東京藝大教授の東谷さんは照りのあるインクの滴(したた)り感を生かす。油画を見る脳回路で見てしまい、版画であることを思い出して驚く。元田さんの廃墟作品はいろいろなところで見てきたが、リトグラフ作品はシャープさと淡さの取り合わせが引き立つ。)

231117 にしざかひろみ個展 自然に宿るおてんとさま @ 小野画廊 (銀座一丁目)
(太陽や月をキャラにした幻想画。透明水彩で彩色した上から綿密なペン画の線描きをすることで、じつに vivid な画面に。)

231117 竹内トモミ展 (~11/19) @ ギャラリー La Mer (銀座一丁目)
(玉石混淆ですが、玉をしっかり持っている。ぜひ修行して大成を! ピアノの黒鍵を黒ズボンに見立ててちゃっかり靴の足を描いちゃう発想とか、いい。)

231117 美島菊名 “Freedom” 少女よ、自由を恐れるな! (~12/3) @ アート★アイガ (八丁堀二丁目)
(生身のモデルさんにセーラー服を着せて発泡スチロール梱包。あ、学生鞄と上履靴と文庫本とテディベアもセットで同梱ね。時間とカネをかけてセッティングする人物写真にパワーあり。でも、いちばん気に入ったのは工場の煙突を遠景にして撮った何気ない横顔ポートレートでした。)

231116 楊紹良油絵展 ―天地拾零― (~11/27) @ 靖山画廊 (銀座五丁目)
(遠景にも近景にもピントが合っているから写真を超えた超写実。昭和36年中国広東省生まれ、武蔵野美大院修了、米国在住。)

231116 濱口 健 Selected Old Stuff Vol.1 (~12/3) @ Megumi Ogita Gallery (銀座二丁目)
(般若心経の一字一字を油画にして、字の部分にブロンドガールが笑っている壮大な連作! これをパズルカードに仕立てて、般若心経に速く並べたほうが勝ち、というゲームはどう? 和尚さんがブロンドガールと向き合いながら夜な夜な遊んでる、なんてサイコー…。)

231116 美島菊名 “Freedom” 少女よ、自由を恐れるな! (~12/3) @ アート★アイガ (八丁堀二丁目)
(生身のモデルさんにセーラー服を着せて発泡スチロール梱包。あ、学生鞄と上履靴と文庫本とテディベアもセットで同梱ね。時間とカネをかけてセッティングする人物写真にパワーあり。でも、いちばん気に入ったのは工場の煙突を遠景にして撮った何気ない横顔ポートレートでした。)

231116 ひたすらなる宗教的モノクローム (~11/19) @ Fuma Contemporary Art (入船一丁目)
(この画廊を ULTRA004 で知って初訪問。ULTRA004 でも見た鈴木弥栄子さんの油画 「鳥籠姫」 がずっと気になっている。朝倉景龍さんのSFコラージュ的な全身像ドローイングは、ヴァニラ画廊でも見ましたね。李豪哲さんの焼け跡派の 彫金作品+灰 のオブジェは、東京藝大修了展でも見て印象深い。)

231115 アジアンフォトグラフィー第7弾 発光する港 ~香港写真の現在2011~ (~11/17) @ Guardian Garden (銀座七丁目)
(香港の街並写真を見ると、胸がきゅんとした。文明がつまっている作品にぼくはひかれるね。)

231115 柿沼宏樹展 ―Unmanifested― (~11/22) @ 泰明画廊 (銀座七丁目)
(五美大展で修了作品を見て感銘。楽しみにしていた。猿山のように展開する中華ふう双六のテーマパーク、それを観察するツーリスト。作家のたくらみに乗って絵のなかを旅し、最後は作家の目に戻る。)

231115 水野竜生展 ピースな風景 (~11/26) @ ギャラリー桜の木 銀座本店 (銀座五丁目)
(はじめて来た画廊。存外内部が大きいのでびっくり。水野作品は、音がするナイフで色を滑らせる。トルコ人をデザインふうにアレンジした水墨画も一興。)

231114 平野恵理子個展 「冬支度」 (~11/20) @ 柴田悦子画廊 (銀座一丁目)
(冬の暖かさを感じた。巧みな和のイラストが短冊からリトグラフまで自在に展開する。多数の絵入り著作をお持ちの作家。)

231114 上脇田(かみわきだ)直子展 「透過した風景」 (~11/19) @ Gallery b.TOKYO (京橋三丁目)
(ものはそこにあるのに、輪郭線だけが別行動をとりはじめる。色づかいのトーンも絵ごとに変化があり、飽きさせない。昭和61年鹿児島県生まれ。)

231112 大坂秩加(おおさか・ちか) 良くいえば健気 (~12/10) @ Gallery MoMo Ryogoku (墨田区亀沢一丁目)
(印象ぶかいシチュエーション、あるべき質感と色彩と退色を細部まで描きこむ。修了展を見て魅せられ、レセプションで作家本人と会えるのを楽しみにしていた。たいへんな人気者で、ぼくに会話の機会はなかったけど、元気そうでした。今回の大作 「兎に生まれても亀の皮を被る」 は大浴場に女の肢の林立と思っていたら、近くから見ると男の肢に見えちゃうんだな。う~)

231112 Ach, so!? 【あっ、そう!?】 Part 2 (~11/22) @ マキイ マサル ファインアーツ (浅草橋一丁目)
(4人展、いささか不発。Torsten P. Bruch さんと Dodo Schielein さんが人恋しそうにたたずんでいて、交流のチャンスだったんだけど、気後れが先に立って何も話さず仕舞い。ごめんね。)

231112 Catalan Breeze ―Barcelona Art Exhibition― (~11/12) @ 北井画廊 (北区昭和町一丁目)
(Facebook で西野入 礼さんの推奨を読んで、北井画廊にはじめて来た。Xavier Visa さんの油画には雨の夜を感じ、Ivo Sans さんの植物性オブジェには小春日和を。)

231110 長谷川等伯と狩野派 (~12/18) @ 出光美術館 (丸の内三丁目)
(写実の墨の線のキレと、近代デザインの萌芽。)

231109 中島千波・中野嘉之・畠中光享(はたなか・こうきょう)三人展 (~11/15) @ 日本橋高島屋6階美術画廊 (日本橋二丁目)
(中島千波さんの四曲一双 「existence」 に登場する女性たちに驚いた。古典的に花を描く人、では収まらないとっぽさ。)

231109 美は細部に宿る展 (~11/15) @ 日本橋高島屋6階美術画廊 (日本橋二丁目)
(写実油画13人展。三嶋哲也さんの 「五個のプルーン」 の黒い果実の輝き。小木曽 誠さんの女性画 「白」。岡 靖知さんの人物は良いのだけれど、窯で焼く前の陶器のような肌合いである。)

231109 佐藤忠展 残像の奥行 (~11/21) @ 日本橋高島屋6階美術画廊X (日本橋二丁目)
(宇宙人の置き土産たち。鉄錆の造形と赤スポンジの遊び心。)

231109 沖の島アートプロジェクト vol.3 るくる嶋黄金伝説アーカイブ展 (~11/12) @ Gallery Galaxy (日本橋本町二丁目)
(銀座 Gallery フォレストで風変りな個展を打っていた隊長檸檬こと九条院紗香(さやか)さんから高知県の人口22人の島で合宿をするというイベントの案内が手書きの手紙とともに来たときはびっくりしたが、その報告イベントに偶然遭遇した。いやはや驚きました。「大竹伸朗さんを巻き込むべきだった」 とコメントしたら、他にも同じことを言ったひとがいたそうだ。)

231109 山中綾子 「ななぶんのいち」 (~11/26) @ unseal contemporary (日本橋堀留町一丁目)
(7つの大罪の罪目をまるで巨大なタロットカードのように仕立てた。「1/7 迎飲罵食(ななぶんのいち げいいんばしょく)」 の如し。)

231109 高木智広 「落鳥の森」 (~11/26) @ unseal contemporary (日本橋堀留町一丁目)
(鋭い口ばしを地面に突き立ててそそり立ち朽ちてゆく鳥が群れなす。落下する鳥というモチーフの喚起力。)

231109 MIZU` 展 (~11/12) @ 四季彩舎 (京橋二丁目)
(色鉛筆で軽快なフォルム。墨とインクのにじみの遊び心。これもミズテツオ。)

231109 浅見哲一(あざみ・のりかず)展 ―夜の終わりに― (~11/16) @ 金井画廊 (京橋二丁目)
(さまざまな青で、しずかに温かく浮き上がるイマージュを油画に。)

231108 湯山俊久展 光の中のイマージュ (~11/8) @ ギャラリー銀座アルトン (銀座七丁目)
(人物画はどの作品も女性の目に吸引力。白日会でご活躍の作家。アルトンさんは久々に訪問。美しい画文集をいただいた。ありがとうございます。)

231108 ダヤニータ・シン (Dayanita Singh) 展 ある写真家の冒険 (~12/18) @ 資生堂ギャラリー (銀座八丁目)
(写真にして、一作一作の構成の、このインパクトはどうだ! 現実に束縛されることのない絵画が、凡庸な構成に安住することはもはや許されない。)

231107 ミズテツオ展 (~11/12) @ ギャラリー・しらみず美術 (銀座五丁目)
(一見、枯淡だが。作家の詩文集を拝読すると、若いころ5年間ほど演劇活動もしておられたと。)

231106 多摩美術大学藝術祭 (~11/6) @ 多摩美術大学八王子キャンパス
(油画と彫刻で、いい出会いあり。)

231102 東京オペラシティ アートギャラリー収蔵品展039 寺田コレクションの若手作家たち (~12/25) @ 東京オペラシティアートギャラリー (西新宿三丁目)
(東京ユマニテの佃 舞永さんに教えていただき、「イロアセル」 観劇前に行った。時松はるなさんの大型ドローイング 「ブラーボ!」 や富田菜摘さんの組上げた 「才蔵」 「半蔵」 が美術館収蔵だなんて、すごい。小西真奈さんの作品がぼくは好き。山本麻友香さんの着ぐるみ少年シリーズは苦手。)

231102 Emerging Directors' Art Fair ULTRA 004 (~11/3) @ スパイラルガーデン (南青山五丁目)
(新進気鋭のギャラリストに競わせるという、じつに気合の入ったアートフェア。10月28~30日の部も見ればよかったと歯噛み。
11月1~3日の部は、佃 舞永(つくだ・まいえ)さんのコーナーが最高だった。東京ユマニテにおられる、人形のようにきれいなかたで、日頃は受付で黙って坐っておられてお話しの機会がなかったのだけど、今回の企画はギャラリストが主役だから朗らかにお喋りしてくださった。五美大卒展で、走り回る鶏人間オブジェを見て花丸をつけていた友成哲郎さんが今回は兎人間オブジェを3体出品。佃さんも五美大展で目をつけて、画廊として声をかけたのだという。アンテナを張り、目利き力を発揮 ― ギャラリストはこうでなきゃ!
Gallery MoMo の杉田竜平さんのコーナーは、平 俊介さんの作品が絶品。軽やかに人をあざむく設定を綿密に描きあげる。ウソのつき方をよく知っている期待の作家だ。)


231102 行 千草(ゆき・ちぐさ)展 「彼は荒野にオードブルを配膳する」 (~11/20) @ neutron tokyo 3F (南青山二丁目)
(荒目のキャンバスに、ダリふうの展開。)

231102 渡辺おさむ展 「そして砂漠はデザートに姿を変える」 (~11/20) @ neutron tokyo 1F + 2F (南青山二丁目)
(洋菓子細工でアート作品を。銀座三越で見たときは、構想まで “甘い” 印象だったが、この個展で大いに見直した。作家によれば、銀座三越では 「売れる作品を仕上げてほしい」 とデパート側に言われたのがプレッシャーになっていた由。neutron では大いに羽を伸ばし、アートなり。)

231102 東京デザイナーズウィーク (~11/6) @ 神宮外苑
(三潴末雄さんのキュレーションによる 「エルピスの空」 展がメイン・ディッシュと申せましょう。去年のジャラパゴス展は総集篇的見ごたえがありましたが、ことしは実験っぽく小幅のステップを踏んだというところ。岡田裕子(ひろこ)さんのゴミ屋敷小劇場 「翳りゆく部屋」 がおもしろかった。)

231102 清野 融(せいの・ゆう)展 ~宇宙と形 II (~11/5) @ 小野画廊II (銀座一丁目)
(開花する蕾の下半身は猫の脚。オブジェをつくり、それを絵画に描く。4月には耳のシリーズを見せてもらった。東京藝大卒。)

231101 むらいゆうこ個展 楽園まで (~11/5) @ T-BOX (八重洲二丁目)
(地下鉄の駅で、埠頭で、庭園で、次つぎ起こる怪事件。人物も色彩もノスタルジックだ。図録もこまめに出版し、意欲的。)

231101 金沢信代展 陶の灯り ◆町と鳥◆ vol.2 (~11/6) @ Oギャラリー UP・S (銀座一丁目)
(電燈を消した画廊。ひとつひとつの作品にキャンドルを燈す。石造りの建物の路地を飛ぶ鳥がある。昭和42年生まれ、東京藝大デザイン 院修了。)

231101 小田志保展 (~11/5) @ ぎゃらりぃ朋 (銀座一丁目)
(わかい女性を描いた、ぼく好みのジャンル。肌の描きに線刻をいれることで、モザイク画のような深みがでた。東北藝工大 博士号。)

231101 町野好昭 画集出版記念展 <-真珠-> (~11/5) @ スパンアートギャラリー (銀座一丁目)
(タロットカードのような端正なデザインのなか、たたずむ少女。どことなくけわしい顔つきも乙女らしい潔癖にちがいない。)


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